「曖昧な表現」は、人により解釈が異なります。
曖昧な表現とは例えば、
「もっと売上を上げたい」
「できるだけ早く完了してほしい」
「もっと頑張ろう」
こういった表現です。
曖昧な表現は人により解釈が違いますから、
議論や物事が前に進みません。
上司が部下に対して
「なるべく早くやって」
と指示するようなケースだと、
上司にとってのなる早は「本日中」で、
部下にとっては
「今ある急ぎの仕事を片付けた後、
今週中に終わらせれば良い」
と考えているかもしれません。
もしこれで、次の日に上司が部下を
「なんで終わってないんだ!」
と叱ったら・・部下としては釈然としませんよね。
このような齟齬を無くすため、
「共通言語」として「数字」を使いましょう。
数字には曖昧な解釈を残す余地がありません。
先ほどの例を共通言語化してみましょう。
「もっと売上を上げたい」
↓
「売上100万円を120万円に上げたい」
「できるだけ早く完了してほしい」
↓
「◯月◯日◯時までに完了してほしい」
「もっと頑張ろう」
↓
「成約数10件を、12件に増やそう」
こうすれば共通言語として明確になりますので、
齟齬は発生しません。
なお、解釈の余地が無いため、齟齬は発生しない反面、
窮屈さを感じるのは事実です。
上司「いつまでにできますか?」
部下「なる早でやります」
上司「それだと曖昧なので、明確な日時を決めてください」
部下「はい。。
(予定確認したり調整したり、面倒だな。締め切り明確にすると遅れるわけにいかないし)」
ってな感じです。
だからといって曖昧にやって良い、という意味ではありませんが、
「相手方がどう感じるか」は理解しておきましょう。
正論だけでは他者は動いてくれないことがあります。
常に、人の感情の理解はしておく必要があります。
今日の課題:
曖昧な表現を数字で言い切ってみましょう。