デール・カーネギーの著書「人を動かす」に記述がありましたが、
犯罪者ですら、自分が正しいと思っている。
であれば、一般人はなおさらそうだろう、とのこと。
全くもってそのとおりで、
仮に自分が失敗したとして、
そのことを全て自分の責任だと認められる人はなかなかいないでしょう。
もちろん自分は100%悪くない、という人はなかなかいないかもしれませんが、
「忙しかった」
「ちゃんと教わっていない」
「周りがフォローしてくれなかった」
など、言い訳はいくらでも出るでしょうね。
それでも、その言い訳はその人にとっての正しさなわけです。
ただ、そのことを指摘し、
「あなたは正しくない」
と言ったところで、相手はどう思うでしょうか。
仮に表面上従ったとしても、
内心は反発し、あなたに恨みを持つかもしれません。
あなたにはあなたの正しさがあり、
相手には相手の正しさがあります。
それを無理に変えようとしても、うまくいきません。
もちろん、だからといって、
間違っていることをそのまま放置して良い、ということではありません。
ただ、間違いを指摘する時にも、
「相手は相手なりに、自分が正しいと思っている」
ということを念頭に置いて対応すれば、
単に反発されたり、恨みを買う、という事態は避けられるかも、ということです。