「悪魔の証明」という話をします。
まず、前提として、
何か事実を主張するなら、
「主張する側が証明」する必要があります。
これは、そもそも論としての立証責任の話です。
そうしないと “無理” なんです。
ややこしく感じると思いますので、
早速、悪魔の証明を実際に見てみましょう。
あなたが、誰かに
『あなたは今までの人生で、窃盗をしたことがある。
したことがないなら、していないという証明をせよ。』
と、言われたとします。
どうやって証明しますか?
結論、これを証明するのは無理です。
あなた:今まで、窃盗で捕まったという記録はない
→捕まっていないだけで、窃盗をしていないことにはならないでしょ?
あなた:親や友人、同僚が証言してくれる
→その人達が嘘をついていない証拠は?
あなた:超テクノロジーで、私の全人生の行動を記録したデータがある!
→そのデータがねつ造でない証拠は?
・・キリがないですね。
「していない」ことを証明するのは、不可能なのです。
ですから、
何か事実を主張するなら、
「主張する側が証明」する必要があります。
「あなたは、窃盗したことがある」
と発言する人がいるのであれば、そう発言する、
その人が、その証拠を出す必要があります。
この悪魔の証明は、たまに議論の場で見かけます。
「やったという証拠はないかもしれないが、
やっていない証拠もないでしょ!?」
みたいな。
賢くないアピールを自らしているようなものです。
ですので、あなたは、
このような発言をしないようにしましょう。
逆に、あなたが、
「やっていない証拠を出せ!」
と言われたら、まともに回答しないようにしましょう。
悪魔の証明だということを認識して、
その相手(主張する側)に、
しっかりと証明を求めましょう。