他の人と一緒に、何かを決定する場面では、
まず、「定義」をしましょう。
「定義」とは、
言葉の意味を明確に表すことであり、
「〇〇とは△△という意味である」
と、明文化することです。
特に、対人関係では、
定義を決めてから話したり、
アクションをすべきです。
「定義の重要性」は、
定義が統一できていない事例をみたほうが分かりやすいので、
以下事例を出します。
例えば、ある会社で、
「忙しい」という問題があるとします。
そこで、
「忙しさを解消するには、どうしたらいいか?」
というテーマで、
経営者も従業員も集まって
会議をすることになりました。
ここで、
「忙しさの定義」を決めずに会議を進めると、
話が噛み合いません。
人によって、「忙しさ」の意味が異なるからです。
各人の考えている「忙しさ」を見てみましょう。
従業員Aさん
「残業があること自体が忙しい」
従業員Bさん
「残業はいいが、土日出勤することが忙しい」
従業員Cさん
「残業はしなくても、時間内に終わらせるために
常にバタバタしている状態は忙しい」
経営者Dさん
「2時間残業するなんて当然なんだから、そもそも忙しくない」
このように、各人の考える忙しさの意味が異なります。
各人で考えていることが違うということは、つまり、
何を決めるか?というゴールも違う、
ということになります。
そうすると、話が噛み合わず、迷走します。
だからこそ、定義を決める必要があります。
忙しさを解消するという
テーマで会議をするのであれば、
「忙しさとは何か?」
「解消するとは、どういう状態が理想なのか?」
を、定義することが必要です。
例えば、
残業を0にします。
それが忙しくない状態です。
皆さん、異議はないですか?
と、定義を確認した上で進めることが大切です。
なお、定義は、状況により変わります。
今回の状況では「忙しい」=「残業がある状態」だったとしても、
別の機会ではまた違った定義になることはあります。
何にせよ、何かを決める際には、
定義=言葉の意味を明確にしましょう、ということです。
今日の課題:
あなたにとって、曖昧な言葉を探し、定義してみましょう。