何か物事を見るときには、
「具体と抽象」という視点が重要です。
例えば、経営の例でいうと、
抽象的な視点は、
今後の経営戦略をどうするか?などです。
数年後に市場はこうなるだろうから、
当社はこういう商品を売って行く必要があり、
そのために人員、組織、資金はこうして・・・
という、広い視点。
これが抽象的な視点です。
一方、具体的な視点は、
もっと目の前の物事にフォーカスしています。
実際に商品は何にする、
求人広告はどうする、
社内のシステムはどれにする、、、
という、より細かい視点です。
この「具体」と「抽象」、
両方の視点を持つ必要があります。
では、どちらが大事かというと、
両方が大切です。
そして、ケースバイケースです。
抽象的で壮大なビジョンを持っていても、
具体的な目の前の仕事できないと、
会社が動きません。
逆に、
具体的な、目の前の作業ばかりフォーカスして、
抽象的な、先のことが見えていないと、
経営はできません。
だからこそ、具体と抽象は両方とも大事です。
ですが、
ポイントとして、
「立場によって見えている視点が違う」
ということを忘れてはいけません。
さきほどの経営の例でいうと・・
経営者は基本的に先のことが見えていて、
抽象的な視点を持っていても、
具体的なことには興味がないことが多いです。
「そんな細かいことは、俺は知らん」
「現場のことは、現場でやってくれ」
と考えがちです。
一方、
現場のスタッフは、
「そんな先の大きな話よりも、
目の前のことをなんとかしてくれ!」
と思っています。
このように、
立場によって、見ている視点が違うのです。
だからこそ、
具体・抽象の両方を見えるようにできれば、
視点が広がります。
具体だけでも、抽象だけでも、うまく行きません。
状況に応じて、具体と抽象を使い分ける視点があると、
状況に応じた適切な思考や行動ができるようになるでしょう。
今日の課題:
あなたが今見えているものを、
より具体的な視点で見てみましょう。
次に、より抽象的な視点で見てみましょう。