前回の記事で「素直」という言葉を使いましたが、
そもそも素直って何でしょうか。
辞書によると、
考え・態度・動作がまっすぐなこと。
ひがんだ所がなく、人に逆らわないこと。心が純真さを失っていないこと。
「―な子」
技芸などに癖がないこと。
「―な字を書く」
だそうです。
会社の経営者は、欲しい人材の特徴で「素直さ」を挙げることが多いです。
育児においては、子供が素直だと、良い子だと判断するのが一般的でしょう。
さて、仮に、
その部下や子供が、自分でしっかり物事を考えられるとしましょう。
考えた結果、上司や親の指示は違う、と思ったので、
指示に反対したとします。
そうすると、おそらく
「こいつは素直じゃない」
と評価されると思うのですよ。
どうにも、世間一般では
「素直」=「コントロールしやすい」
と考えているように思います。
なので、私は「素直さを求める」というのが、好きではありません。
ただし、自分自身の在り方としては、
「自分の考えに従うだけではダメ」
とするべきだと思います。
例えば、上司から新しいことを指示された。
あるいは、新しいことを教わった。
それが、自分の考えとは違った。
そこで、
「自分の考えとは違うから、やらない」
だと、その人の世界はそこで閉じるわけです。
自分の知識や価値観の中だけで生きている人は、
それ以上世界が広がることはありません。
「それは、自分の考えとは違う。
でも、もしかしたら自分がまだ未熟だから知らないだけなのかも」
という思考で、納得はしていないがとりあえずやってみる、だと、
世界が広がる可能性があります。
の話を以前しましたが、それと同じことです。
「素直=無批判に受け入れる」
よりも、
「批判的だが、あえて受け入れる」
のほうが、より知的ではないでしょうか?
今日の課題:
納得できないこと、価値観に合わないこともあえてやってみる