妄想という言葉から、どんな印象を受けますか?
正式な医学用語はさておき、
何かありもしない空想をする、ような感じですよね。
で、私たちはとにかく妄想をします。
例えば、苦手な上司に、失敗の報告をしなければならない時。
「どうせ、こんな嫌なこと言われるんだろうな。
憂鬱だな。本当に嫌な人だな。」
とか。
あるいは、夫に頼んだことがやってなかった時。
「また旦那は言ったことやってない。
どうせまたぼんやりして忘れてたんでしょ。
本当にだらしない人」
とか。
これらは、全て現実に起きていることではありません。
上司からはまだ何も言われていませんし、
夫がやっていなかった理由も確認していません。
事実では無いにもかかわらず、
勝手に頭で考えて、
勝手に嫌な気分になり、
勝手に相手のことをより嫌いになっているのです。
これ、全て妄想です。
人間というのは本当におかしなもので、
実際に起きていないにも関わらず、
自分で勝手にこの先のことをねつ造して、勝手に嫌な気分になります。
まあこのこと自体は、人間にとって必要な機能なんでしょう。
過去の嫌な経験から学び、未来の危険を避けることができるからこそ、
人類は生き延びられたんでしょうから。
ただ、現代社会において、
この機能のせいで余計なストレスを抱えているのも事実です。
なので、
あくまで「事実」だけを正当に認識し、
余計な「妄想」はしないようにしましょう。
・・と言いたいのですが。
もちろんそれができれば素晴らしいのですが、
私も含めてそんなことは簡単にできません。
なので、第一歩として、妄想した場合、
「あ、これは事実ではない。妄想だ」
と認識するところから始めましょう。
自分の思考を客観的に認識することが、
妄想脱却の第一歩です。
今日の課題:
「今の思考は、妄想では無いか?」と自問してみましょう。