さて、why=なぜ?というと、
【過去の原因や理由】を考える時に使うイメージがあります。
この、「なぜ?」を、「なんのために?」
と言い換えてみましょう。
そうすると、「原因」ではなく、
「目的」を考えるためのキーワードになります。
「目的」を考えることは、非常に、非常に重要です。
原因を追究するのはあくまで過去の話ですが、
目的を考えるのは未来の話になります。
「目的」=ゴールです。
ゴールを知らずに走り出したところで、ゴールには辿り着けません。
何か行動したり、検討するときは常に
「何が目的か?」
「それは、目的に合っているのか?」
を考えるようにしましょう。
ここで一つ、
税理士業界で働いていて本当によくある事例を紹介します。
それは、
「節税したい」
と社長から相談されるケースです。
税金を払いたくない=節税したい
というニーズなのですが。
分かりやすくするために非常に話を単純化しますが、
一番簡単な節税の方法は、
「経費を増やすこと」です。
ざっくりですが、
100万円の経費を使えば、
30万円税金が少なくなります。
さて、これで
「税金が減った!」
と喜ぶ人を、あなたはどう思いますか?
確かに30万円税金は減っていますが、
そのために100万円支出が増えています。
差し引き、70万円の支出増です。
ここで、そもそも節税の目的を考えてみましょう。
税金を払いたくないというのは、
要はお金を減らしたくない、ということのはず。
にも拘わらず、
節税したことにより余計な支出を増やしているわけです。
「会社にお金を残したい」
という目的から考えると、
「余計なことをせず、税金を払う」
のが最適解だったりします。
これが、目的と手段を混同している典型的なケースです。
常に目的を意識することで、
あなたの普段の意思決定や行動は劇的に変わりますよ!
今日の課題:
何でも良いので、
今あなたが取り組んでいることの「目的」を明確に言語化してみましょう。